仏教の法事では仏壇や祭壇に「五供」と言われる「線香・花・ロウソク(灯明)・浄水・飲食」をお供え物として飾る事が一般的とされています。
この五供の中でも「飲食」については、果物やお菓子などを参列者の方が用意してきてくださる事も多く、仏様のおられる極楽浄土に見立てた仏壇や祭壇を荘厳に飾りつける目的で古くから行われてきた慣習です。


また、そうして飾られたお供え物を参列者に分け「お下がり」として持ち帰って頂く風習も古くから行われてきました。


今回は「法事のお供え物を分ける「お下がり」とは何か?詳しく教えます!」と題して、お供え物のお下がりについてまとめてご説明してみたいと思います。

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「お下がりは」ありがたいもの

祭壇に綺麗に飾られたお供え物を法事が終わった後に開封し小分けにする事自体に抵抗がある方もいらっしゃるようです。


しかし、「お下がり」とはお供え物として仏様のものとなり力の備わったものを頂くことで、その「お下がり」を通じて仏様に「生かされている」事を感じるという意味があるとされています。
そうした事からも決して誤った行為ではなく、ありがたく頂戴すべきものと考えるべきとされています。

お葬式や法事の返礼品も「お下がり」から生まれたもの

お葬式や法事の返礼品なども元をたどればこの「お下がり」から変化して生まれてきたものだと言われています。


お葬式などでは、参列者全員に「お下がり」をスムーズに持って帰って頂くことは現在ではなかなか難しい事でもあります。そうした背景もあって事前に「お下がり」に変わるものを「返礼品」として用意しておくことが定着したようです。

お供え物は「お下がり」しやすいものを選ぶと良い

最近では、法事などのお供え物として販売されているお菓子や果物などが個別包装されていて、集まった方たちに「お下がり」として持ち帰って頂きやすくパッケージされているものが多くなっています。


仮に、そうした用途で販売されていたもので無かったとしても、小分けしやすいものや、個包装され数が沢山入っているものなどを選んで用意するのも重要な気遣いです。
また、出来ればあまり重たくないもの。なども選ぶ基準にしても良いでしょう。

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「お下がりの配り方」とタイミング

お供え物を「お下がり」として集まった方々に配るのは施主や施主家の役割です。


法要後のお食事も中盤に差し掛かった頃に、仏前のお供え物を事前に用意した返礼品袋などに小分けにして入れていきます。会食の最後に施主の挨拶をもって法事は終了します。「お下がり」を渡すタイミングとしては、この施主挨拶の直前に参列して下さった方々のそれぞれの席で渡すか、お帰りの際にひとりずつ手渡しするのがスムーズです。

もちろん施主が「お下がり」を頂いてもいい

お供え物は用意したのがどなたであっても、基本的に仏様にお供えしたものです。
ですので、「お下がり」を施主が頂くのはごく自然な事です。参列された方々全てにお分けするほどの量が無い場合などは、施主がその方々を代表して「お下がり」を頂くというのも1つの考え方でしょう。


ただ、出来れば多くの方々に「お下がり」を持って帰って頂けるよう配慮する気持ちは持っておきましょう。

まとめ

「お供え物のお下がり」については、今でこそ法事やお盆などで仏壇や祭壇を飾り付けた時くらいしか考えませんが、毎度のご飯を一旦は仏壇にお供えしそれを頂戴するという形で食事をされる家庭もあるそうです。
お寺の僧侶の中にはその様にして毎朝「御仏飯」を頂いている方もおられます。


仏教の考え方のひとつでもある「仏に生かされている」という概念に端を発しているのが「お供え物のお下がり」です。
この考え方をしっかりと分かっていれば、きっと正しい判断が出来るはずです。


今回のまとめが皆様のお役に立てばうれしいです。

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