「おかげさまで退院することができました」
「おかげさまでプロジェクトを完遂することができました」

日常生活をはじめ、ありとあらゆるシーンで使われるこの言葉。ご存知敬語の仲間ですが、この言葉を用いることで非常に丁寧なイメージを持たせることができます。
もちろん、ビジネスシーンでも使われます。同僚から目上の人にも幅広く使用できるので、ビジネスマナーの基本として正しく使えるようにしたいものです。

ここでは、目上の人へのメールや年賀状、手紙に用いる際の注意点を例文とともに紹介します。

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「おかげさまで」は‘ビジネス枕詞’の一種

耳慣れないかも知れませんが、ビジネス枕詞なる言葉があります。

「あいにくですが」
「恐れ入りますが」
「恐縮ですが」

など、用件の前に付すことでその場の雰囲気、相手の心証を損なわずに会話を進めることのできる、クッション的役割の言葉です。

「おかげ」とは、相手から受けた助力や親切などの意味。「さま」を付け加えることで非常に丁寧であることを表しているのです。

注意点「おかげさまです」とは言わない

「~して頂きまして、おかげさまです」

この言い回し、不自然に感じませんか?

「おかげさまで」はかならず文頭で使用します。

では、「おかげさまで」を使って、目上の人へのお礼メールを考えてみましょう。

目上の人へのお礼メール 例文

「武井部長

企画部の生田です。

先日はご多忙中にも関わらず、私の相談に乗って頂きまして有難うございました。
おかげさまで、無事「スマイル・プロジェクト」を開始することができました。

部長から頂きましたアドバイスに従ってプロジェクトの方向性を再検討しましたところ、チーム内で活発な意見交換がなされました。
それまで、プロジェクト始動を後押しする決め手がなかなか浮かばず、チームリーダーとしての私は自信を失いかけていたとこ ろでした。長年の経験に裏打ちされた部長のアドバイスは、やはり重みが違います。
チームの面々も、部長のアドバイスと聞いて一気に士気が高まったようでした。

今後、私をはじめチーム一丸となりまして「スマイル・プロジェクト」を軌道に乗せることに全力を尽くす次第です。

今後とも、何かと相談に乗って頂く機会があるかと存じますが、何引き続きご指導のほど宜しくお願い致します。」

 

上司とは仕事で接する機会が多いゆえ、何かと相談を持ちかけたり、助言を受けたりするでしょう。お礼の気持ちをメールで伝える際には、「おかげさまで」の一言を添えるだけで上司への印象はとても良くなります。

次は、上司宛てに年賀状を送る場合での例です。

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上司宛てに送る年賀状 例文

謹しんで新年のお慶びを申し上げます。

旧年中は大変お世話になりました。おかげさまで「スマイル・プロジェクト」も軌道に乗せることができました。部長のご助言 があったればこその結果です。

また、個人的にも相談に乗って頂き、その度にご馳走になりました。

本年は、プロジェクトをさらにより良いものにするべく邁進していきます。ご指導ご鞭撻のほど宜しくお願い致します。

平成29年 元旦
企画部 生田一雄

 

「昨年はおかげさまで」と感謝の意を示すのは重要です。年の初めからでも上司へのお礼の気持ちは忘れずに。

最後に、上司宛ての手紙の例文を紹介します。

上司宛ての手紙 例文

「竹下課長、長きにわたり、本当にお世話になりました。

仕事に慣れない私を、今日まで見捨てずご指導して頂き本当に有難うございます。

思えば課長には苦労をかけてばかりでした。何度も同じミスを繰り返す私を、決して叱らず丁寧にアドバイスして下さいました。課長にはただただ感謝の気持ちでいっぱいです。

課長が異動されると聞き、とても驚きました。課長の下でもっと多くの事を学びたいと思っていた矢先でしたから、とても残念です。

しかし、今まで課長から賜りました教えを胸に、日々邁進していきたいと思います。

課長も、新たな環境でその能力を遺憾なく発揮して下さい。竹下課長のますますのご活躍を、心より願っております。

敬白」

まとめ

「おかげさまで」は敬語の中でも特に丁寧な敬語です。とりわけビジネスシーンで正しく使うことはとても重要です。普段、何かとお世話になっている上司など目上の人に「おかげさまで」と言うだけで、受ける印象はだいぶ変わります。ビジネスマナーのある人間だと思われるでしょう。
感謝の気持ちを表したいとき、「おかげさまで」とごく自然に言えるようになりたいものです。

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